舞台はあるレストランのフロア。明日のディナーの予約に会社の社長の会食が入っていた為、社長から小さな銅像のような置き物を飾るようにと届けられた。次の日、朝来てみると社長の銅像の一部が壊れている。慌てるスタッフ。互いに昨夜の行動を詮索しはじめ、様々な人間の心理と思惑が軽薄な会話の中、交錯しはじめる。そして遂に店長は誰が銅像を壊したのかを突き止める行動に出るが・・・・。
2001年の初演から、新たに書き込まれた人物とエピソード、そこに隠されたテーマ性で、更に過激に、攻撃的に、この作品は変化を遂げている。物語りの主たる部分を変えずに、初演とは全く別の作品に仕上げるという独特の手法は圧巻。5作目に続いて、またもタイトルに加えられている「REMIX」なる言葉に、彼らの非凡なる演劇的解釈と、それを裏付ける見事な返答ぶりが伺える、TRASHMASTERS趣向の現在形。